終活とは?5分で何をするか分かるチェックリスト【30項目】

終活とは何か

年齢を問わず、今では誰でも知っている「終活」という言葉。

しかし、その正確な意味を把握している方は意外に少ないようです。

終活とは何か?
具体的に何をするのか?
何歳から始めるべきか?
そもそも終活は必要なのか?

こういった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

でも実は、本当の意味での終活はごくシンプル。

5分で何をすべきか分かるチェックリストを30項目にまとめました。
◆ 文/やさしい終活 編集部

終活とは何か?何をするのか?

終活とは何か?何をするのか?
まずは意味の確認から。
終活とは、

人生の終末を自分らしく過ごすために、必要な準備をすること

という風によく言われます。

または、終活とは、

高齢を迎えて残りの人生をより充実させるための活動

とか、

万が一に備え自分の死と向き合い、残された家族に迷惑をかけないために行う作業

などと紹介されることもあります。

しかし、終活をこのように抽象的に定義すると、「やるべきこと」が曖昧になってしまいます。

そこで当サイトでは、終活をできる限りシンプルに定義しました。

あえて箇条書きでご案内していきます。

終活に必要なものは以下の10項目です

介護 … どこで、誰に介護してもらいたいのか

葬儀 … どのような葬儀を希望するのか(または希望しないのか)

 … どんな弔いを望むか、誰に管理を任せるか

病院 … どの医師、どの病院で治療を受けたいか

住まい … 終の住まいに自宅を選ぶか施設を選ぶか

保険 … 医療保険や生命保険を見直す

延命治療と臓器提供 … 意思(可否)を明確にする

遺言書の作成 … できれば専門家に相談する(不要な場合もある)

お金(財産) … 終活に必要な費用や老後の資金を計算する。または死後、誰にいくら残すか決めておく

不用品の処分と整理 … 要らないものは捨てる(断捨離)。残すものは保管場所や方法を決める

それぞれの詳しい内容については、ページの後半で説明しています。

何歳から始めるべき?

終活を始める年齢

終活に年齢制限はありません。

60代~70代で始める方が多いようですが、30代~40代で始める人も増えています。

必ずしも「高齢者の活動」ではなく、むしろ終活を始める年齢は、「早ければ早いほど良い」とよく言われます。

その理由は、体力・気力が充実しているうちに、より計画的に準備を進められるから。

理想的な終末期を迎えるためには、しっかり時間をかける必要があります。

家族や専門家とも入念にコミュニケーションを取らなくてはなりません。

しかし体力や健康状態が衰えると、次第に意思の疎通が難しくなってしまいます。

そうでなくても加齢によって、終活に対する意欲そのものが薄らいでしまう方もいます。

10年後のあなたが今と同じように健康で活動的だとは限りません。

終活を始めるなら今。
まさに今日から、じっくり腰を据えて、終末期の人生について準備を進めていきましょう。

そもそも終活は必要か?「終活不要論」について

終活不要論
終活」が日本で定着したのはここ数年のこと。ごく最近の話です。

今では関連書籍の数も数百冊を超えて、「終活セミナー」や専門資格も登場。
テレビや雑誌でも盛んに特集が組まれています。

しかし一方では、「終活なんか要らない」という意見も根強いようです。

そもそも終活とは新たな流行語であり、一種の造語に過ぎません。(流行のきっかけは2009年『週刊朝日』の特集記事)

キャッチーな言葉がブームを牽引している側面も間違いなくあるでしょう。

そうなるとお金儲けの動きが広がるのが世の常。
急成長した市場は「終活ビジネス」と呼ばれる一連の商品・サービスを創出し、今もその数は急増しています。

中には流行に乗せられる形で、本来は必要のない商品やサービスを購入してしまう人も。(終活は「富裕層の趣味」と揶揄する専門家もいます)

しかし、本来の意味の終活とは、慎ましやかで、個人的な営みであり、むしろ「無駄な出費を抑えるために行う活動」がその主眼です。

「過剰な終活」は避けましょう。
「あれも」「これも」と容易に手を出すと、お金も時間もかかってしまいます。

予備知識はネットの情報だけで十分。
少し専門的な知識(遺産相続とか)も、本を一冊読むくらいで問題なくカバーできます。

終活中の当事者やその家族を単なる「消費者」としか見ていない終活ビジネスには、くれぐれもご注意を。

必要最小限の時間とお金で、「賢い終活」を目指しましょう。

終活の始め方は

終活の始め方

終活を始めるときのコツは、
できることからやる。やりたいことからやる
言い方を変えると、
面倒なことは後回しにする

やさしい終活編集部はそんな方法を皆さんにおすすめしています。

なぜかというと、「できること」「やりたいこと」が、終活のハードルをぐっと引き下げてくれるから。

「案ずるより産むが易し」で、何事も最初の一歩さえ踏み出せば、思いのほか作業はスムーズに進みます。終活も例外ではありません。

先ほど終活の10項目をご紹介しました。
まずは「できること」または「やりたいこと」を一つだけ選んで始めてみましょう。

その過程で、あなたの活動は次第に具体化し、曖昧だった終活のイメージも、どんどん現実味を帯びてきます。

そして思ったより簡単で、終活が身近なものであることにも気づくはず。

終活とは、必ずしもお金や専門知識を必要とするものばかりではないからです。

終活の進め方によっては、今後の生活が一変することもあり得ます。

しかし必要以上に身構える必要はありません。

「やりたいこと」から始める。
「できること」から着実に。
「面倒なこと」は、後回しにする。または、やらなくても良い。

そんな消極的な姿勢が、案外と終活を成功させる秘訣であるようです。

私たちはこれまで300人を超える方々の終活をお手伝いしてきました。
その経験を通じて学んだ終活のコツは「始めよければ終わりよし」。

終活とは、始めさえすれば半分は終わったようなもので、まずは実際に「始めてみる」ことが肝心なのです。

終活でやるべきことのチェックリスト(30項目)

終活のチェックリスト
終活を始めるにあたって、私たちが皆さんにご提案しているもう一つの原則があります。

それは「必要最小限のことしかやらない」ということ。

例えば、取り立てて遺族が相続する財産などがない場合、遺言書は必ずしも必要ありません。

「エンディングノート」や「思い出のアルバム制作」「自分史の執筆」も同様です。

「みんながやっっているから」「流行しているから」と、無暗に終活の規模を拡大するスタイルはおすすめできません。

終活とは、シンプルであればあるほど良く、成功する可能性が高いもの。
それが終活アドバイザーとしての私たちのモットーです。

そんな「シンプルな終活のすすめ」に基づき、以下に私たちの考える終活を一覧でご案内しています。

終活で最低限やるべきことのチェックリストを30項目にまとめました。

終活とは何か、何をするのか。その具体的な「方法」や「やり方」をチェックしてみましょう。

遺品の整理(4項目)

不用品の処分は進んでいるか(不要なものはできるだけ捨てる)

写真やコレクション、ペットなど死後は誰に譲りたいか(またはどのように処分してほしいか。家族に代々受け継いでもらいたいものはないか)

遺品は「誰に」「何を」譲りたいか具体的に決まっているか。当人にそのことを伝えたか

パソコンの中身や日記など「誰にも見られたくないもの」はないか

介護・医療(7項目)

「誰に」「どこで」介護してもらいたいか(寝たきりや認知症になった場合も考える)

介護と医療に必要な「費用」や「制度」を把握しているか(費用が不足した場合「誰に」「どれくらい」負担してもらえるか)

「医療保険」や「生命保険」に過不足なく加入しているか

あなたが突然倒れた場合、スムーズに医療機関へ搬送される準備が整っているか(孤独死を回避するための方策を講じているか)

信頼の置ける「かかりつけの医師や病院」を見つけ、その連絡先を家族に伝えているか

「余命宣告」「臓器提供」や「延命治療」を希望するか

臨終を「誰に」「どこで」看取ってほしいか

葬儀(6項目)

どのような葬儀を希望するか(一般葬・家族葬・直葬・生前葬など)

葬儀に誰を呼びたいか。その連絡先を(メモするなどして)家族に伝えているか

葬儀の規模、予算はどの程度か。そのためのお金は用意できているか

宗派やお寺(僧侶)、葬儀社、戒名の希望などを家族に伝えたか

喪主は誰に依頼するか。当人にその旨を伝えたか

遺影は用意できているか(一緒に火葬、埋葬してほしいもの(副葬品)はないか)

お墓(6項目)

どのように供養されたいか(先祖代々の墓・散骨・手元供養・納骨堂など)

お墓は誰に承継してほしいか(誰に維持・管理を任せるか)

お墓参りや法要をどのくらい希望するか

維持費や購入費などの費用負担について、家族と話し合ったか(予算をあらかじめ用意できているか)

誰と一緒のお墓に入りたいか(先祖・家族・配偶者・一人)

どの業者から購入するか。またはどの業者に管理を任せるか

お金と住まい(4項目)

老後の生活に必要な資金はどの程度か。そのお金を用意できているか(または用意できる見込みはあるか。どうやって確保するのか)

「終のすみか」に自宅を選ぶか、施設を選ぶか(それぞれのメリット、デメリット、費用などを書き出してみる)

あなたの死後、不動産を「誰に」残すのか

税制上の優遇措置や補助金の制度などを把握しているか

財産・遺産(3項目)

「誰に」「いくら」残すのか

必要な書類(遺言書など)を準備し、その保管場所を家族に伝えているか(各種カードや銀行口座、有価証券の有無も含めて伝えているか)

家族に負の遺産(ローンや借金)が残る恐れはないか(相続の放棄など、残った場合の方策を講じているか)

チェックリストに沿って「終活ノート」を作成してみましょう

終活ノートを作成しよう
先ほど「エンディングノートは必ずしも必要ない」とお伝えしました。

市販されているノートは「痒い所に手が届かない」ものが少なくありません。

または、無駄にページ数が多かったり、書き込む項目が多すぎたり…

実際にエンディングノートを購入した方の半数以上は、終活を始めることなく、白紙のままノートを持て余しているようです。

最低限のチェックリストさえあれば、終活は「メモ書き」程度で大部分をカバーできます。

大仰なエンディングノートは、かえって終活のハードルを上げるばかり。
やる気を削がれるので、無理に購入しない方が良いでしょう。

しかしそれでも、あなた専用の「終活ノート」は用意した方が良いかもしれません。

ありきたりなエンディングノートではなく、よりシンプルな、オリジナルの「覚え書き」が終活には最適です。

上記の30項目に沿って、例えば1項目1ページとして、30ページのノートを作成してみましょう。(使用するのはごく普通の大学ノート、または手帳で構いません)

そして気の向くまま、まずは書きたい項目(ページ)から埋めてみてください。

決めかねていること、分からないことは後回しにしてOK。
「できること」「やりたいこと」から始めるのが終活のコツです。

※ただ、必ずしもすべての要望がそのまま実現できるとは限りません。
できれば第二希望・第三希望くらいまで書き記しておきましょう。

● 文/やさしい終活 編集部
最終更新日:2020年11月9日

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