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身辺整理と終活のデメリット!やり方を誤ると失敗も【種類と方法】

身辺整理と終活のデメリット

● 身辺整理は高齢者が死ぬ前にやること
● 不用品を捨てるだけ
●「家族がいない」「遺産相続がない」人はやらなくていい

そんな風に思っている人は要注意。
身辺整理によくある誤解です。

「数日で終わる」「一生に一度の作業」
というのも勘違い。
デメリットや失敗のリスクもあるため要注意です!
◆ 文/やさしい終活 編集部

終活における「身辺整理」とは?その意味は?

身辺整理とは、老後や死後の「懸案事項に備える」ための作業。
具体的には、

・所有物の整理(不用品の処分)
・財産の把握や相続の準備
・人間関係の清算(人付き合いの断捨離)

などを意味する言葉です。
より広範に「終活全般」を差す場合もあります。

身辺整理のメリットと目的

生活の質が向上する

身辺整理は「不用品の処分」から始める方法が一般的。

まずは、生活空間を圧迫しているような「大型品」の処分から始めましょう。

日常の景色がスッキリ様変わりして、すぐに身辺整理のメリットを実感できるはず。

※例えば、将来の介護生活を見据えた、より快適な動線の確保などが目標となります

さらには、老朽化した不動産の処分や改装。

すなわち、自身やご家族の年齢に応じたバリアフリーのリフォーム(または引越し)に至るまで、身辺整理の対象は多岐にわたります。

結果として「生活の質」を向上させることが、身辺整理の主たる目的。

必要なものを見きわめ、不要なものを省く
そんな断捨離の精神に則った営みです。

家族の負担を軽減できる

身辺整理は、あなたの老後や死後に「家族が困りそうなこと」から始めるのもおすすめ。

例えば、家族が処分に困る遺品として、

・写真や思い出の品
・寝具や家具
・本、骨とう品、コレクション
・衣類

などが挙げられます。

当人が率先して処分を進めれば、その分だけ家族の負担を軽減できます。

費用を節約できる

高齢を迎えると、誰しも体力・気力・判断力が衰えるもの。

そのため身辺整理を業者(専門家)に依頼する率も高くなります。

多くの終活に共通する事実として、
専門家に代行を依頼する際の費用は、自力で行う場合の5倍~10倍」。

身辺整理も含めて、ご自身やご家族で行う方が、大幅に費用を節約できます。

すなわち、高齢になってから「がんばらないで済ませるためのがんばり」。

これも身辺整理の大きな目的です。

労力を「先払い」することで、将来的なコストを軽減しましょう。

身辺整理のデメリットと注意点

計画的に進めないと後悔する恐れがある

身辺整理は必ず計画的に進めていきましょう。

処分するもののリストを作成し、方法や期限を決めて、あるいは家族から意見を聞き…

考慮すべきポイントが多くあります。
野放図に進めると「家族に迷惑がかかる」デメリットも。

途中で挫折したり、飽きてしまったりすると、かえって乱雑な状態を招きます。

また、処分してしまった物や財産に、後になって思わぬ価値が見出される可能性も…

後悔しても時すでに遅し」とならないようご注意ください。

時間と費用がかかる

身辺整理は効率的に進めないと、時間も費用もかかります。

本来の目的はその「節約」にあるわけですから、コストが増大するのは本末転倒。

まずは「必要最小限」の整理から始めて、費用対効果を慎重に見きわめましょう。

人によっては「不要な身辺整理」もあります。
時間と費用を概算して、省ける部分は積極的に省いていきましょう。

始めるタイミングが早すぎると「やり直し」が必要になる

身辺整理の適齢期は50代~60代。
始める年齢が早すぎると、定期的な「見直し作業」が必要になります。

例えば、不動産をはじめとする財産の整理。
資産価値は時代の趨勢によって大きく変動します。

処分するタイミングを誤ると、大きな損を被るデメリットも。

早計な判断は控えましょう。

20代~30代で終活を始めても、できることは限られています。

数十年後には、価値観も人間関係も財産の多寡も、様変わりしているかもしれません。

さらに、あなたの健康状態、年金の支給額、各種制度の変更や撤廃…

こうした不確定要素が、終活に対して不断の見直しを要求します。

一方で、50代のうちに始めておきたい終活もあります。

早めに済ませるべき身辺整理とは?
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

身辺整理の対象となるもの【種類と方法】

所有物(モノ)

「モノ」を処分する方法は、

・置き場所を変える 
・あげる
・捨てる
・売る

の4種類が基本。

かさばるモノ
遺されると家族が困るモノ
などを優先的に整理していきましょう。

重要書類や高価な品については、その置き場所を家族に伝えるか、メモに記してください。
※その「メモの置き場所」を伝えるのもお忘れなく
その際は、エンディングノートを活用するのもおすすめです。

【参考リンク】

資産

遺産については

「誰に」「何を」「いくら」「いつ」「どのような形で」

遺すのか決めていきましょう。

ご自身のために「老後の資産形成」「マネープラン」を考えるのも身辺整理の大きな目的。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

人間関係

「断捨離ブーム」の影響もあって、人間関係を整理する高齢者も増えています。

例えば

「不要な人付き合いを切り捨てる」
「交友する頻度を減らす」
「一定の距離を置く」
そんな方法が挙げられます。

薄情な行為にも思えますが、儀礼ばかりに終始する親戚付き合い、ご近所付き合いなど、断捨離できる人間関係は少なくありません。

意外と「相手も助かる」双方にメリットのある行為だったりもします。

人間関係の断捨離は、年賀状から始めるのがおすすめ。
「年賀状じまい」から考えていくと、関係の要不要が把握しやすいです。

【参考リンク】

デジタル遺品

故人が遺したデジタル上のデータや個人情報を「デジタル遺品」と言います。

例えば、画像や動画ファイル、メール、SNSのアカウント情報など。

パソコンやHDDなどのデジタル機器も含まれます。

デジタル遺品の中には、

「誰にも見られたくないもの」
「ログインに必要なパスワード」

など、故人の秘密やプライバシーに関わるものも多いです。

ネット銀行やネット証券の情報などは、相続トラブルの原因にも。

可能な限り生前の整理を進めておきましょう。
または、信頼の置ける方に処分の方法を伝えるなどしてください。

一方で、写真や映像などはデジタル(データ)化を進めるのもおすすめ。

例えば数十冊のアルバムも、画像ファイルに変換し、クラウドサービスを利用すれば、簡単に整理できます。

写真のように色あせたり、紛失したりするデメリットもありません。

各種サービス

現在利用中のサービスをチェックして、解約や契約内容の見直しを行いましょう。

代表的なものとしては、

各種の保険やローン、クレジットカード、公共料金

スマホやインターネットの料金プラン

 

不動産や駐車場の賃貸契約

その他、月額や年額で料金が発生するサービス(サブスクリプション)

以上の解約・見直しによって、年間数万円~数十万円を節約できる例も多くあります。

契約の有無や内容など、ご家族や信頼の置ける方に伝えておくことも重要。

不測の事態に備えて、

● 印鑑や契約書の保管場所
● 各種手続きを行う際の代理人
● 費用や支払いが生じた場合にそれを負担する人や方法、割合

なども決めて、情報を共有しておきましょう。

お墓や葬儀(供養)

費用対効果の大きい生前整理の一つが「供養に関する準備」。

ご自身で方法や費用、依頼先の業者など、可能な限り選定しておきましょう。

ご家族の負担を大幅に軽減できます。

近年では、生前見積もりや生前葬、手元供養など、お財布にやさしい供養法が人気。

必要に応じて「墓じまい」「家族葬」「直葬」等も含めて検討してみましょう。

身辺整理を始めるタイミング

終活を始めるタイミングは「早ければ早いほど良い」とよく言われます。

しかし先ほども述べたように、20代~30代のうちにできることは多くありません。

年齢によっては定期的な「見直し作業」が必要になることも。

一応の目安として、

50代~60代のうちに情報収集や準備を進める(老前整理)

70代のうちに完成させる

1年~数年に1回は、見直しも含めて再度検討する

以上のようなタイムスパンで長期的・計画的に継続しましょう。

効率的な身辺整理の方法【後悔しないやり方】

専門家に依頼する

「おひとりさま」やご高齢の方は、身辺整理を第三者に依頼する例も多いです。

ただし、費用は高額になるケースも。

昨今の「終活ブーム」を契機として、「高コスト化」が問題視されている終活市場。

多額の費用を請求する悪徳業者も増加傾向にあります。
費用対効果を考慮し、依頼の可否や利用するサービスは慎重にご検討ください。

家族にサポートしてもらう

親族やご家族の協力があれば、より計画的・包括的に整理を進められます。
可能な限りサポートを仰ぎましょう。

年齢・性別・立場が違えば、様々な「気づき」を得ることもできます。

ご家族の提案や要望には、できるだけ柔軟に耳を傾けてみてください。

ただし、価値観や優先順位など、当人と家族の間には「ズレ」があるのが普通です。

生前整理を進める過程でよく話し合い、齟齬の解消に努めましょう。

エンディングノートを活用する

メモやリストの作成など、身辺整理は「書き留める」作業と並行して進めましょう。

これは終活を計画的・効率的に進める際のコツでもあります。

内容はシンプルな「箇条書き」で十分。
終活専用の「エンディングノート」を活用するのもおすすめです。

より広範な身辺整理を、より迅速に進められるでしょう。
※生前整理に特化したエンディングノートも市販されています

【参考リンク】

身辺整理で「得をする」方法

骨とう品やコレクションは「売る」

処分する不用品については、
売れるものは売る。売れないものは捨てる
が基本的な姿勢としておすすめ。

思わぬ高値が付く例も珍しくありません。

高級品のタグや箱、保証書などは捨てずに保存しておく

高級ブランド品、バッグや宝石なども業者に買取を依頼しましょう。

その際、タグや箱、保証書があると付加価値が認められます。

より高値が付きやすくなるので、手元に残しておきましょう。

WEB上の「オークションサイト」や「フリマアプリ」を活用する

高級品やコレクションを処分する方法としては、WEB上のサービスも人気。
業者の買取価格もより高値を期待できます。

大手の「ヤフーオークション」、フリマアプリの「メルカリ」など活用しましょう。

相応の手間はかかりますが、専門知識は不要。
ネット上のサービスに不慣れな方は、知人やご家族の協力を仰いでください。

※代行業者からサポートを受けることもできます。料金の相場は落札額の1割~3割程度

「配偶者」「親」「家族」の身辺整理を自然に進めるやり方

親御さんやご家族の身辺整理は、当事者の方以外が進める形も一般的。

やはりご高齢の方ほど、家族のサポートを必要とする例が多いようです。

しかし人によっては、身辺整理や終活を「面倒」「縁起が悪い」として敬遠する場合も。

どうすれば、当人に代わって終活や身辺整理を進められるのか…

成功例の多い方法を見ていきます

メリットを強調する

まずは「興味を持ってもらう」ことが大切。

身辺整理にどのようなメリットがあるのか、利点を強調して説明してみましょう。

記事冒頭の例を参考に「生活の質」「金銭面」「家族が助かる」旨、伝えてみてください。

興味のありそうな分野から勧めてみる

終活や身辺整理の対象は多岐にわたり、その優先順位や関心事は十人十色。

経済面のメリットを追求する方もいれば、
自分史の編纂
アルバム作り
洗練された供養スタイル」など、
私的な趣向を凝らし、ライフワークとする方もいます。

まずは当人が興味関心を惹かれそうな分野を勧め、そのサポートから始めてみましょう。

終活は各分野が相互に連関するため、最初の一歩さえ踏み出せば大丈夫。
あとは勢い波及的に作業が進んでいきます。

事後承諾で進めてみる

「一筆だけちょうだい」
「確認だけお願い」
「面倒な部分はやっておいたから」

そんな風に切り出してみると、意外とすんなり話が進む場合も。

当人の負担を最大限に軽減したうえで、事後承諾で「最後の仕上げ」だけお願いするやり方です。

ただし、個別の詳細事項については、追記・修整などフォローアップをお忘れなく。

強引な進め方はNGです。
当人の意思を最大限に尊重しましょう。

◆ 文/やさしい終活 編集部
最終更新日:2020年11月13日