【早すぎる?】50代で終活を始めるメリットとデメリット

50代の終活

終活は何歳から始めれば良いですか?
当サイトに寄せられる最も多い質問の一つです。

一般的には、60代~70代で始める方が多い終活。しかし私たちは「50代からの終活」をおすすめしています。

※40代でも「早すぎる」ということはありません。

なぜ50代から終活を始めるべきなのか?
まずはその理由をメリットを中心に見ていきます。

※記事の後半でデメリットにも触れています。

50代で始めるメリット① 1,000万円の経済効果! つまり「お得」

終活の経済効果
「終活は何歳から?」と年齢で考えるのは、実は前提が間違っています。
なぜなら終活を始める時期は、「早ければ早いほど良い」から。

年齢に関係なく「早く始めた分だけ得をする」のが終活のメリットです。

例えば、お金(資産)について考えてみましょう。
終活を進めていく過程で、

不要な保険を解約する
貯蓄を堅実な投資に回す
資産を(価値のあるうちに)処分する
専門家(ファイナンシャルプランナーなど)に家計を見直してもらう
節税の制度を活用できる
葬儀やお墓の「節約」について学べる
医療や介護の補助制度を活用できるようになる
老後を意識した金銭感覚が身につく

以上のような経済効果を期待できます。

私たちはよく、「終活を始めると年間100万円得する」とお話しています。
けして大袈裟な話ではありません。

終活の市場規模(約1兆円!)から考えると、1人あたりの経済効果は、少なく見積もっても年間数十万円~100万円前後。

50歳から終活を始めると、80歳までの30年間で約1000万円は運用できる計算になります。

ただし「無駄な出費が増える終活」にはご注意を。「引き算を重ねる」方法こそが終活の定石です。

もし、終活を始めて「出費が増えた」という方は、そのやり方を根本的に変えなくてはなりません。

費用の高額なセミナーや資格、「自称専門家」のサービスなどには手を出さないでください。
「終活詐欺」「終活ビジネス」の落とし穴が待っているかもしれません…

50代で始めるメリット② 若いうちに始めると体力や気力に余裕がある

終活を始めるタイミング
60代~70代という年齢を迎えると、どなたも体力の衰えは避けられません。

思考力や判断力だって、若いころの水準をそのまま維持できる人は稀です。

年齢を重ねるにつれて、色々なことが億劫になり、終活に対する意欲そのものを失ってしまう…

そんな方も珍しくありません。

当サイトの実施したアンケートを見ても、

「家族のサポートがないと終活を始められない」
「終活の大部分を当事者ではなく家族が担っている」

そんな事例が半数を超えています。

一方で、50代で終活を始めた方々は体力・気力の面で不安がなく、より効率的に作業を進めています。

新しい知識・情報を学ぶだけの「柔軟性」も、若さあってこそ。

ちょっと複雑な制度や手続きも、本を1冊読む程度で把握できますし、若い方ほど仕入れた知識を活用するフットワークにも富んでいます。

ですから、終活を40代~50代で始めても「早すぎる」ということはありません。
やはり終活を始めるタイミングは「早いほど良い」というのが私たちの持論です。

50代で始めるメリット③ より計画的に準備を進められる(特に女性は絶好のタイミング!)

計画的な終活プラン
終活の大半は、きたる「老後の生活」や終末期を「逆算」しながら進める作業です。

50代で始めれば、約10年間かけてじっくり準備を進められますし、家族とも入念にコミュニケーションを図ることができるでしょう。

独身女性(おひとりさま)も、「婚活」から「終活」に移行するのが50代。

例えば、キャリアウーマンと呼ばれる女性たちは、40代で結婚・出産を諦め、50代で婚活のギアを終活へとシフトチェンジする例が多いです。

専業主婦にとっても50代は終活を始める好機。子どもが独り立ちし、経済的にも時間的にも余裕ができる年齢です。

まずは「趣味」レベルのことから、人生の「安心を積み立てる作業」を進めていきましょう。

保険、貯蓄、投資、ローン、etc…
50代なら豊富な選択肢の中から、より計画的な老後の生活プランを立案できます。

ここまでのまとめ

ここまでのまとめ
以上のように、「50代で始める終活」には大きなメリットがあります。
時間や体力に余裕があって、何より金銭的にお得。

終活の半分は「お金」に関係することですから、「豊かな老後の生活」を実現するためにこそ、終活は「50代までに始める」「始めるなら今」の姿勢を強くおすすめします。

ただし、50代で始める終活に全くデメリットがないわけではありません。
早すぎる終活で「後悔するかもしれない」こと、「失敗しやすい点」についても見ておきましょう。

50代で始めるデメリット① 制度や手続きが変わってしまうかもしれない

終活プランの変更
老後の私たちは、様々な制度や手続きのお世話になります。医療、介護、年金、税制、保険やローン、その他、法律など。

そうした仕組みを活用すればするほど、「豊かな老後」を効率良く実現できるでしょう。

しかし、どれだけ緻密な計画や計算を重ねても、その前提となる制度が変わってしまった場合は、大きな方針転換を強いられることになります。

例えば、年金が減額されたり、介護や医療の自己負担が増えたり…

首尾よく50代で終活を進めても、10年後の制度や手続きが、現在とは全く別の形になっている可能性も否定できません。

その際には、終活の何割かを「やり直す」必要が出てきます。特に「マネープラン」については、大幅な見直しを強いられる例が少なくありません。

「早すぎる終活に潜むやり直しの手間」については、あらかじめ覚悟が必要です。

50代で始めるデメリット② 遺言書やエンディングノートは「更新」が必要

遺言書・エンディングノートは更新する
終活と言えばよく「エンディングノート」や「遺言書」が必須のツールとして挙げられます。
実際に50代で作成を進めている方も多いのではないでしょうか。

専門家も、

「早めに準備しておくと気持ちがスッキリする」
「家族に迷惑をかけずに済む」「転ばぬ先の杖」

などとアドバイスする例が多く、確かにその指摘は間違っていません。

しかし、遺言書やエンディングノートは、定期的な「更新」が望ましいとされています。

例えば、あなたの「気持ち」や「考え方」が変化するかもしれません。「家族の要望」も随時、内容に反映する必要があります。

ですから、50代で完璧なエンディングノートや遺言書を作成しても、「10年後には役に立たない」という事態が考えられるのです。

※ただ、終活において遺言書やエンディングノートは必ずしも必要なものではありません。
デメリットを回避するために「あえて書かない」「当面は作らない」というのも、一つの方法ではないでしょうか。

50代で始めるデメリット③ 家庭環境や経済状況が変化する可能性

家庭環境や経済状況の変化
終活のモデルケースとなるのは、ごく標準的な高齢者。
しかし実際には、私たちは「千差万別の老後」を迎えます。

持病が悪化したり、介護が必要になったり、妻や夫に先立たれたり、はたまた投資で予期せぬ財産を手に入れたり…

すなわち、経済状況や家庭環境は、ほんの数年で様変わりする可能性が小さくありません。

50代で終活を始めても、老後の生活を予想するのは困難。10年後には物価が上昇しているかもしれません。(経済状況の変化)

20年後には「退職は70歳」が当たり前の社会になっているかもしれません。(労働環境の変化)

家族があなたをどの程度サポートできるか(またはあなたがサポートするか)も、将来を見越して計画を立てるのは至難の業です。(家庭環境の変化)

「だからこそより計画的な終活が必要だ」と考えるか、「まだ終活には早すぎる」と考えるか、その判断に「正解」はありません。

メリット、デメリットの両方をよく勘案して、自身にとって無駄のない、あなたの年齢に適した終活を見定める必要があるでしょう。

50代の終活は、全体のアウトラインを描くにとどめ、詳細については60代~70代に詰めていく、そんな段階を踏んだ方法もまた、終活のやり方としておすすめです。

50代で終活を始めるメリットとデメリットまとめ

メリット

50代で終活を始めると金銭的に「お得」。早ければ早いほど経済的なメリットは大きい

体力と気力をフルに活用できる。家族のサポートがなくても、より多くの終活を自力で進められる

約10年時間をかけて計画的に終活に取り組める。特に女性は絶好のタイミング

デメリット

将来的に制度や手続きが変更されると、終活の一部を「やり直す」必要がある

遺言書やエンディングノートを定期的に「書き直す」手間がかかる

10年後~20年後の「家庭環境」や「経済状況」の変化を見越して終活を進めることは難しい

【50代で始めるべき終活の一覧】 ※2020年6月追記

「50代で終活を始めるメリットとデメリット」を踏まえて、「それでも50代で進めるべき終活の一覧」を下記にまとめました。

「やり直し」や「書き直し」の手間がかからない、すぐに役立つ終活のリストです。

不用品を処分していく「片付け」や「断捨離」

財産の「現状」を把握しておく
(例えば老後の生活にいくら必要か、「不足分」や「余剰金」を算出する)

余命宣告や臓器提供の意思表示

「誰に」「どこで」介護してほしいか決めておく
(自宅か施設かを選ぶ)

緊急時の「搬送先」や「かかりつけの医師」を選ぶ

万が一の時の「連絡先」「呼んでほしい人」などを家族に伝える

終の棲家(介護施設や高齢者用住宅)を下見してみる

供養(葬儀や墓)に関する要望を家族に伝えておく
(できれば書面に残す)

詳しくは、
終活とは?5分で何をするか分かるチェックリスト【30項目】
もご覧ください。

● 文/やさしい終活 編集部
最終更新日:2020年6月6日

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